ガラスの部屋
省吾 浜田
床の軋む狭い部屋で
体寄せて眠ったね
いつかお前こんなとこから
連れ出すと誓った闇の中で
固い喉にコーヒー
だけ流しこんで走ったね
駅のホーム 陽ざし浴びて
お前は誰よりも素敵だった
疲れ果てて すれ違って
少しずつ欠けてゆく
優しさでも愛まで 壊れてくとは
思いもせずに
待ち合わせて 食事しても
何も話すことがない
いつから こんなに遠く
離れてしまった二人の心
車なんて欲しくもない
広い部屋もいらないよ
寒い夜を暖めあえた
二人のぬくもり ただそれだけで
二人のぬくもり ただそれだけで