五月の絵画
Shogo Hamada
五月の柔らかな
陽差しが跳ねるテーブル
その向こうに笑顔の君
紅茶を手にして
街並みを背にして
一枚の絵画のよう
オレは見てる 言葉もなく
心を奪われて
あれは君 15の春 涙うかべて
家を出るオレを許さず唇噛んでた
言葉を探したけれど
すべて的外れで
ドアを閉じて 息が出来ず
舗道に崩れ落ちた
もうすぐ昼休みは終って 二人
別の世界に戻る
「また、会えるよね?」って君
その言葉「許す」って意味かな...
五月の柔らかな
陽射しが跳ねるテーブル
その向こうに笑顔の君
真っ直ぐオレを見てる
街の音も 人の声も
すべてが消えてく
笑顔の娘の前に