ヒッピーに捧ぐ
清志郎 忌野
お別れは突然やってきて
すぐに済んでしまった
いつものような なにげない朝は
知らん顔して ぼくを起こした
電車は動きだした
豚どもを乗せて
ぼくを乗せて
次の駅で ぼくは降りてしまった
30分泣いた
涙をふいて 電車に乗りこんだ
遅刻してホールについた
ぼくらは歌い出した
君に聞こえるように
声を張り上げて
空を引き裂いて 君がやって来て
ぼくらを救ってくれると言った
検屍官と市役所は
君が死んだなんて言うのさ
明日また 楽屋で会おう
新しいギターを見せてあげる