でも
Yuho Iwasato, Masakazu Hara
糸をちぎり逃げた魚のように
針は胸の淵に刺さったまま
深海のおだやかな日常を泳いでいた
月曜4時の西陽は屈折してる
フォルダーさがす最下層のデータ
消し去ったはずなのに染みのように映り込んで
見えないふり
そう言えばあの頃
世界は変わるって思ってた
一度かぎり 綱渡りの人生は 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても
穴のあいた袋から零れた
砂を両手で掬うように
心の隙間から溢れでる思いを塞ぎつづけた
愚かなることは決して無意味なんかじゃないでしょう きっと
一度かぎり 綱渡りの人生は 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても
曇り空の下 見えなかった自分の影が いま
太陽の下 はっきりと見える
目をつむっていても
一度きり 綱渡りの人生は 落ちたら終わりさ でも
走りだせばいい 靴を脱いで たどり着けないとしても