大河の一滴

KEISUKE KUWATA

砂に煙る 渋谷の駅の
アイツと出逢ったバスのロータリー
俺の車線に割り込むバスの
窓際から小馬鹿にした微笑投げた

待ち合わせはいつも駅のホーム
またひとつ山手線が出てく
遅れるアイツに イラついた目で
悪態のひとつでもツイてやろう

時の流れは冷酷だよね
男はエゴイスト 女はボヘミアン
俺との思い出 抱いて寝てるかい?
けれども電話はかかっちゃこない

身を削りながら生きることも
忘れ去られながら老いてゆくのも
優しい素振りや 醜しい癖も
世間にとっちゃナンの意味もない

逢わせて 咲かせて 夢よもう一度
渇いた心に命与えて
酔わせて イカせて ダメよもう二度と
野暮な躊躇いも今はただ
ラケルの横道に埋めました

神が宣ふ、時代は変わり
答えは風に吹かれていると
心 ブルーにこんがらがって
転がる石は女の如く

人波に押され 溺れながら
子供らはどんな未来を描くの?
黒い瞳の見つめる先に
何が待ち受けているのでしょう?

あの頃 夢見た場所はどんなトコ?
愛しい誰かの腕の中でしょうか?
柔肌重ねて舐る夏の夜
初心な恥じらいはぼんやりと
暗渠にとけ出していきました

逢わせて 咲かせて 夢よもう一度
渇いた心に命与えて
酔わせて イカせて ダメよそんなこと
野暮な躊躇いも 今はただ
深い谷底に消えました
大河の一滴になりました
黒の円熟が薫りました

Trivia about the song 大河の一滴 by 桑田佳祐

When was the song “大河の一滴” released by 桑田佳祐?
The song 大河の一滴 was released in 2017, on the album “Garakuta”.
Who composed the song “大河の一滴” by 桑田佳祐?
The song “大河の一滴” by 桑田佳祐 was composed by KEISUKE KUWATA.

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