電話線

顕子 矢野

細い声をのせた電話線は
夢中で空を かけてゆくの
やまぶき色の気流にのって
すみれ色の湖をこえて
あなたの耳へ
どんなに遠くはなれていても
私の心は ついてゆく
あなたを守るため
あなたをつつむため
微笑んでもらうため
あなたの耳へ
舞いおちた涙をかき集めて
手の平にのせて 私にください
そのかわり 暖かな歌を
うたって あげるから

どこかに置き忘れた言葉を
つなぎとめる 鍵をなくし
とびうお色の雲の中を探しつづけ
あなただけに歌う
あなたの耳へ
くだけ散った夢のかけらは
少しづつ 集めていきましょう
アネモネ色の光はなち
くちなしのにおい まき散らして
あなたの耳へ

Trivia about the song 電話線 by 矢野顕子

When was the song “電話線” released by 矢野顕子?
The song 電話線 was released in 1976, on the album “Japanese Girl”.
Who composed the song “電話線” by 矢野顕子?
The song “電話線” by 矢野顕子 was composed by 顕子 矢野.

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