I Am A Dog

顕子 矢野

今 この時 この場所
この匂いが好きだな
夜は人々を置いて
けぼりにして笑ってる
身体を低くして地球
と同じ高さになる
世界中のかなしみ
がつまってるゴミ袋
食いちぎり 嗅ぎわけ
明日を選び出す
かなたに見える橋
夢見てるその向こう
あの子の泣き声が
かすかにきこえる 橋向こう
いつも思う いつの日にか
知恵と力に満ちて
小さくても大きくても
白くても赤くても
家があってもなくても
やさしくされてもされなくても

きょうは 犬だから
きょうは 犬だから
きょうは 犬だから
きょうは 犬だから

今 この時 この橋
渡って走り出す
爆弾と竜巻と物質
主義をくぐりぬける
犬には犬のための犬の愛が犬にある
しっぽまく うすら汚れる
とぼとぼ歩く
途方に暮れる 犬とよばれるでも
生きてゆく

きょうは 犬だから
きょうは 犬だから
きょうは 犬だから
きょうは 犬だから
きょうは 犬だから

Trivia about the song I Am A Dog by 矢野顕子

When was the song “I Am A Dog” released by 矢野顕子?
The song I Am A Dog was released in 1993, on the album “LOVE IS HERE”.
Who composed the song “I Am A Dog” by 矢野顕子?
The song “I Am A Dog” by 矢野顕子 was composed by 顕子 矢野.

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