狼煙 [ver.2]
マイクチェックなし
唐突に言葉の雨降らし
辻斬りに明け暮れる暮らし
シーンの最底辺でエンターテイメント
野次を声援にひっくり返して
まんまとポケットにねじ込む
投げ銭数万円数千円
てな歳月を延々経て経て
すっかり食うには困らなくなったが
ある意味合いにおいてはペコペコにハングリーなまんまだ
栄光を食い散らかして満たしたい腹の中
標的はあくまでミュージックシーンの No.1 だ
惑わずってよりは惑えず
潰しの効かない不惑の40が
恥ずかしげもなく今だくっきりと思い描く
サクセスストーリー
ホーミーさんこちら手の鳴る方に
心配すんな 腕は確かだ ほら この通り
モチベーションは底なし
男らしく遥かな志を胸に
行く先々でダミ声轟かし
知らねー限界 隙がねー展開
とうとう足を踏み入れる射程圏内
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
のし上がるぞ
鼻先にぶら下げられたにんじんごときには目もくれず
背中に積まれた掛け金の重みで加速させるレース
本命 穴馬 掻き分けて
ライク ア 走れコータロー
走るってこうだろう?
影から影のように忍び寄り
そして背後からそっとトップランナーの肩を叩く
だーれだ?おいおい、忘れちまったか?
あのときテメーが散々バカした俺だよ。
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
アンダーグラウンドから狼煙が上がるぞ
のし上がるぞ
アンダーグラウンドからのし上がるぞ
アンダーグラウンドからのし上がるぞ
狼煙が上がるぞ