ビューティ
夜の魔法をください
全てがわかるような
誰も気づかない日々を
何度でも書き換えるような
優しい嘘をください
痛みが消えるような
いつか気づいたあとで何も残らんような
ハロー! ハロー!
僕らの情けない日々を
言葉にするからきいてよ
君が頷けばなんだって
月並みな愛を振りかざしてくれよ
美しくなんかなれないと
俯く君を見ていたいのさ
結局何も出来ない
群れから離れない
誰もいないな なんて
それらしい顔をしている
誰かさんみたいに世界を変えたいんだろ
ひとりの心の中も変えられないままで
乾いた口から絞り出した声が
誰にも届かないとしても
たった今ここにビューティーが
あなたの言葉がやるせない日々を
変えてしまうことはないが
君は僕だけのビューティー ビューティーだ
蓋をしてもにおいでわかってしまうよ ほら
私は何もないと殊更にのたまっても
夜の魔法をください
全てがわかるような
誰も気づかない日々を
ハロー! ハロー!
僕らの情けない日々を
言葉にするからきいてよ
君が頷けばなんだって
ざわつく心の端っこを捉えたよ
誰にも届かないとしても
君は僕だけのビューティー ビューティーだ