side_story
[書店太郎「side_story (feat. 巡音ルカ)」歌詞]
この夢の果てに 光を求めて
いつの日にか 必ず逢えると信じ
約束の果てに 忘れゆく声に
言葉にして 今なら届くと
伝えて
答えを得られなかった世界の片隅で
まだ、形すらなかった僕たちは
誰かに認められたかった想いを、
胸に祕めて、ずっと追いかけていた。
憧れの主人公のように、ただ、見上げ続けても。
子供のままではいられないのに、
痛みに耐える大人になれなかったことを、
受け入れられずに。
この闇に囚われる運命に抗い、
必死に手を伸ばした先の希望を信じ、
絵本の物語で終わらせたくなくて、
いつか変えられると、
「祈った」
いつの日かこの名前が貴方に届くまでは、
この世界を謳うと心に決めたんだ
朽ち果てた声が掻き消されていく
その時までは、ただ、ただ!
息を吸って、音を繋いで、涙を流して!
希望の物語のその先を、その夢を…
見届けるんだ
だから…
世界を変えたいと、誰かの願いが聞こえた。
果たしてしまった誓いの跡でも、
まだ、未来を信じているんだ。
だけど、本当は…
自分は変われないことに目を背けていたんだ。
そしてその矛先を、きっと
「誰か」のせいにしていたんだと思う。
それが悲しくて、否定したくて、
遺された右手の確かな反撥で、
「誰か」を変えたいんじゃない。
見ることしかできなかった
「僕自身」なんだ。
空白の果てに 薄れゆく夢を
言葉にして 今なら届くと
叫ぶ
その夢の果てに 答えを求めて
いつの日にか 必ず形にすると
約束の果てに 書き連ねてきた
言葉が今 届くと信じて
語り継いでいく
あなたに会った時、
その言葉を伝える為に
自分が傷付けたその先を
あなたによって救われた
この世界で、きっと…
彼らによって導かれた、
委ねられることのない左手で
希望の物語の外側を
きっと、ぼくたちは…
「描いていくんだ」