なにもできない
俊介 清木場
何をしてもダメな夜だった。
吸い過ぎてるタバコにまた
手が伸びる。
いつも通り歌が唄えない。
孤独だけがこの胸を叩きやがる。
震える唇が情けなくて
心を覗いたら涙が出そうで...。
何も出来ない。
何も出来ない。
僕はもう何も出来ない。
ただの男さ...。
悔しくて眠れない夜だった。
だけど笑う...ただ笑う...にが笑い。
そんな事も知らない人達が
また笑う...手を叩く...そして笑う。
見上げた黒い雲 瞳をそむけて
枯れかけてる花が僕を見てる...。
何が出来るの?
何が出来るの?
僕はもう落ちこぼれの
弱い男さ...。
何も出来ない。
何も出来ない。
僕はもう何も出来ない。
ただの男さ...。