光
引き裂かれて もう戻らない記憶
いつからか 光の中へ
巡る川の流れは やがてゆるやかに
時を呼び覚ます言葉も知らない
いいさ このままで 何もいらない
街角の物語 置き去りにして
燃やしたあの季節は 遥かに遠く
つかんだ夢のかけら
そっと手を開いて放とう
いつか辿った 誰かの足跡
何処からか 訪れた風に
吹かれて砂の城みたいに崩れてく
空へ届け この小さなメロディ
いいさあの頃の想いはすでに
忘れ去られクズ箱に 捨て去って
いいさ このままで 何も追わない
ただ今を生きて
また何処かへたどり着きたい
秋空に そびえ立つ大樹
ひとすじに 差し込んでくる光
今は真夜中に 記きている事もなく
朝の陽射し 身体に受けて 過ごす
いいさ あの頃の 想いはすでに
忘れ去られ クズ箱に捨て去って
いいさ このままで 何も追わない
ただ季節を巡り
また何処かへたどり着きたい