ウェディングドレス
良く知る顔に囲まれる今日は
ずっとボクら夢にまで見ていた
白いヴェールに包まれる君は
綺麗で 見惚れてしまうよ
一時停止したワンシーンも
もう一切 二度と戻らないみたいだ
ピントのずれた目こすったって
君が思い出になっていく
寝ぼすけな君にウェディングドレス
白で全てを満たしてしまう
細い身体 栗毛の髪
君との思い出さえ
人目を引く可憐な花嫁
誓いの鐘はもうすぐだよ
終わらない夢見る君へ
またつぶやく おはよう
こんなドレスの解れた穴を
縫い合わせられるみたいに
君の世界と ボクの世界を
ひとつにできればいいのに
これからのふたりを探そう
あの日交わした約束が
瞼の中でぼやけていく
終わりかけの夢みたいに
鏡越しの花のように
水面に浮かぶあの月のように
微笑む君に手を伸ばして
指は空を掻いていく
さよならまたね仕立てのドレス
最期も君に見惚れてしまう
愛しているよ 忘れないよ
宛先のない言葉
人目を引く可憐な花嫁
結ばれない時のリボンに
終わらない夢見る君へ
またつぶやく おはよう
おはよう
お願い
おはよう