シャッター
見つめ合い出逢った
あの日一緒に帰った黄色の道
時を止めたかった
夏が終わってしまう合図が...
涼しい風と共に全部連れて行った
あなたの前では擦り切れた靴の
かかと気にしてばかりで
いつの間にか素直になるのを
忘れてしまった
切りすぎた前髪右手で押さえて
少し背を向けた
嫌われたくないから
うつむくあたしをからかったあなた
今はそれもあたしの夢の中だけ
寂しい時も逢いたい時もいつも
言えずにいた自分にため息付く
あの日のさよなら
言い出したあたしの腕を掴んだ時
あなたに向かって
ゆけたらと今更下唇噛んだ
恥ずかしい顔で格好悪いキスをした
平気なフリして震える足
心のシャッター押して忘れない様に
胸の端っこに刻んだの
逢えない訳じゃないけれど
今は逢いにゆけない
もう少し自分を見付けたら
電車に乗って橋を越えて...
切りすぎた前髪右手で押さえて
少し背を向けた
嫌われたくないから
うつむくあたしを
からかったあなた
今も変わらずに元気でいますか?
あなたとあたしの
目の奥に生きる二人が
同じ笑顔であります様に...