サクリファイスタウン
安田貴広
報われることの無い努力も
生きていればたくさんあるし
仕方ないって 当たり前だって
少しずつ諦めて
窓の外に広がる街
無駄に眩しいイルミネーション
砕け散った夢がずっと
輝きを放ったまま
夜の街を彩る
どうして僕はずっと
こうしてこの場所で
訳もわからず生きてるんだろう
そんなこと君に言って
慰められるなんて
絶対嫌だよ
人に優しい君の隣で
僕は人に冷たくして
そんな自分が嫌いだって
何回も言ってしまうんだ
そうやって君に優しくされたいだけ
誰もが描いていた
優しいあの未来は
いつどこに消えてしまったのだろう
悲しいイルミネーション
色とりどりの夢
輝いている
どうして僕はずっと
こうしてこの世界で
何もできずに生きてるんだろう
そんなこと君に言って
慰められたいなんて
そんな卑怯な真似をしている
自分が嫌いだよ
嫌いだよ