irony
大宮あん朱
ちゃんと分かってるよ
君がいなくたって
多分誰かと恋に堕ちたはず
君と巡り合う約束なんて
ただ一度も交わしていないもの
所詮、嗚呼 出逢いなど
理由(わけ)も他愛もない価値で
だけど愛してる
2つの命は すれ違えば
他人だったのに
その腕に強く抱きしめられると
生きているんだと噛み締めるんです
ちゃんと分かってるよ
何を手にしたって
多分心が満たされることはない
誰の気持ちだって移り行くもの
たとえ言葉が永久(とわ)を誓っても
予感、矛盾、依存、不安、
人は儚いけれど
君を愛してる
向き合う命は すれ違えば
出逢ってないのに
君を失くすのがとても怖いんだ
どうかこの恋が最後であるように
ホントは分かってるよ
こんな気持ちは全部 世界に溢れた
月並みな愛です