つづれおり
健治 若松
川辺の桜の木に
やっと蕾が付いたよ
今年の冬の寒さのせいだよね
少し遅れてた 春の訪れさ
開いたままになった
キャロルの古いピアノ譜
積もっていく埃の分だけ
君を忘れてゆくのかな
さよならの気持ちが
今も分からないまま
思い出のページをめくっているよ
相変わらず僕は
君の心配ばかりして
片付かない部屋の中
1人暮らしてるよ
待ち合わせした時は
いつも僕が待たされた
でもどうしてだろう
あんなに好きだった君の
笑顔が思い出せない
さよならの続きを
今も選べないまま
窓の外 蕾を見つめているよ
この川の景色が
桜の花に染まる頃
もし恋しくなったら
そっと見においでよ
いつかまた2人が
この場所で会えたなら
花ぴらの吹雪に 包まれなから
もう一度 笑って...
今度こそ笑って
さよならをしよう
出逢えてよかったと
最後のページに書けるように
2人思い出つづった
桜の木の下で