突然の贈りもの
Taeko Oonuki
突然の贈物
甘く香る花束
頬をよせて抱きしめる温もり
別れもつげないで
独りぼっちにさせた
いつの間にか六度目の春の日
置き忘れたもの なにもかも
そのままにあるの
幸福でいたなら それでよかった
あなたの気まぐれに
つきあった仲でしょ
いつだって嘘だけはいやなの
必ず待ちあわせた
店も名前をかえた
この街へ戻っていたのね
初めて出逢った時のように
心がふるえる
尋ねてくれるまで 待っているわ
皆とはじめた
新しい仕事にもなれて
元気でいるから 安心してね