かくれんぼ
隠れてなんかいないで出ておいで
もういいかい?
まぁだだよ
壁をすり抜け自由自在に空を泳ぐ
残されている遊泳時間はあと僅か
僕の抜け殻に寄り添い
君は黙ったままで
その手を離さない
そんな顔しないでよ
そっと背中抱き寄せた
泣いたり怒ったり
人間(ぼくら)は
忙しい生き物だろう?
声くらい聴かせてよ
「何だか少し寒気がするの、
エアコンをつけて頂戴。」
石橋を叩いて壊すあなただから
まだ信じきれなくて
希望とか未来とか
二人で描いた予想図は
涙で滲んで乾くまで
書き直せやしないの
一人にしないでよ
その手を強く握りしめた
忘れたり覚えてたり
人間(ぼくら)って
不器用な生き物でしょう?
上手に笑えるようになれるかな
「さよなら」でいいから聴かせてよ
隠れてなんかいないで出ておいで
もういいかい? ...
どんな深い闇に飲まれて
地の果てで吐き出されていても
必ず見つけ出せるよ
何度でも救ってみせるよ
そこが家の犬小屋だろうと
そこが月の裏側であろうと
必ず見つけ出せるよ
何度でも救ってみせるよ
差し出したその両手をすり抜けると
僕は君の未来へ溶けていく
俯いてなんかいないで
君らしくありのままで
君が世界を敵に回しても
僕が全部味方にしてあげるから
隠れて何かいないででておいで
もういいかい?
もういいよ