合鍵
Matsuo Kiyoshi
土曜日が来るたび
昇るこの非常階段
合鍵をまわして
笑顔の君を抱き寄せる
「このまま朝が来なければ...」と
小さく息ついたね
今夜も聞こえないふりをした
弱い僕だから
君はどうかこれから
ずっと許さないでほしい
僕は心で叫んでる
声に出したら嘘になる
"I Love You"
ひとりでいる時も
君はひとりじゃないんだよ
抱きしめてあげたい
叶うものなら いつだって
誰かを悲しくさせるなら
愛する資格はない
誰でも知ってる決まりごとが
ふたり縛るけど
君の瞳に映る
僕はうまく笑えてるの?
答え聞くのがこわいから
まわした腕に力込める
Hold you tight
朝が来る前に部屋を出る僕の
わがままに
気づいているのに
傷ついているのに
何故やさしくするの?
君はどうかこれから
ずっと許さないでほしい
僕は心で叫んでる
声に出したら嘘になる...
閉じた瞳の中で
いつも君だけを見ている
たとえここに来れなくても
ポケットの中 握りしめる合鍵