かいき
丈洋 河野
ほうきの描いた模様を見上げる
きみは夜のそばにひとり
毛布を首の所までまるでかたつむり
もう願い事の浮かぶ窓の向こう
つかまえることができる?それは
たった一度近づいてまたたいて
きみが手にさわって望んだ星よ
消えないでさびついてしまうよ
ひとしずくこぼした日
疲れてもまだ探せるよ
たった一度近づいてまたたいて
きみが手にさわって望んだ星よ
消えないでさびついてしまうよ
たった一度近づいてまたたいて
でたらめに笑って望んだ星を
捨てないではばたいてゆけるよ