ため息クローバー
KOTOKO
物言わぬクローバーあれになれたら
こんなにもため息
ついたりしないのに
好きになったただ抱きしめた
他のモノが何も見えなくなった
側にいつも居ることさえ
見慣れてしまわないかって
不安になった発車のベル鳴り止まぬ
初秋間近の駅で
たった一人君のこと思ってるなんて
物言わぬクローバーあれになれたら
踏まれても折れても仰ぐ空があった
頑なすぎてずっと変われないのは
道端に立ってたせいと思えたのに
会いたかったただ苦しめた
愛が何かなんて解んなかった
君の為と口にすれば
あまりのちっぽけさに
可笑しくなった
そんなふうに責めないで
思わず吐いた言葉もっと別に
伝えたいことがあったのに
ため息のクローバー君にだったら
無造作に摘まれてポケットの片隅で
季節の音も遠く枯れていっても
優しい想い出だけを残せたのに
発車のベル鳴り止まぬ
初秋間近の駅で
たった一人君のこと思ってるなんて
物言わぬクローバーあれになれたら
叶わぬ言葉を思ったりしないのに
また季節が変わってしまう前に
本当の君の気持ちをねぇ聞かせて