海辺
Hyde, Tetsu
柔らかなその頬へとふれて
優しい時間に浸されていたい
もう一度あの海辺に戻り
ただ何事も無かったかのように
君の声に気づきもせず
季節は過ぎ去り
硬く重い幕は降りたよ
さよならも無くて
予期せぬほどに影を落とした
色づく前に摘み取られた果実
不意に心を染め上げて行く
まるで時間が戻ったかのように
君は嬉しそうに はしゃぎ
海辺に溶け合い
眩しすぎた陽射しの中を
泳いで行った
幾ら歳月が過ぎても記憶は刻まれ
決して消えずに 僕を悩ます
許されるのなら
微笑みかけてよ
許されるのなら
あの夏まで歩いて
波打つ砂浜へと 帰ろう
君は嬉しそうに はしゃぎ
海辺に溶け合い
眩しすぎた陽射しの中を
泳いで行った
この道を通るたびに
君が突き刺さるよ まるで
胸から流れるように あふれだす