三⼗九の春
Kiyosaku
見上げた藍色の月夜を
誰かが夜と決めたのさ
描いた夢と戯れて
今日も眠れないのさ
月の光が優しくて
心の中を全て見透かされる
暗闇に胸ぐらを掴まれて
やっと自分に向き合えるのさ
どうしようもない夜を楽しめ
どうにもならない夜を楽しめ
どうしようもない夜を楽しめ
どうにもならない夜を楽しめ
悲しみに慣れないで
曇天続く今日の空
輝きを増す日々のブルース
やたらと響く胸の鼓動
命はまだまだ燃えている
どうしようもない夜を楽しめ
どうにもならない夜を楽しめ
どうしようもない夜を楽しめ
どうにもならない夜を楽しめ
嗚呼
もともと夜は暗いもんだ
微かな光でも届くように
たまには見上げろよ
まあるい月を
欠けても笑う 月を見上げろ
どうしようもない夜を楽しめ
どうにもならない夜を楽しめ
見上げた藍色の月夜を
誰かが夜と決めたのさ
描いた夢と戯れて
今日も眠れないのさ