傘の下の君に告ぐ
Kazutoshi Sakurai
限りなく理想に近い様に見える
この文明は日進月歩
凌ぎを削って企業は先を競う
一般市民よ 平凡な大衆よ
さぁ コマーシャルに酔って踊ってくれ
あっぱれヒットパレード
うわっぱりのオンパレード
慰霊の歌を贈ろう
資本主義にのっとり 心をほっぽり
虚栄の我が日本です
数字次第でスポンサーは動き
古き良き時代を消去
時代錯誤だって寅次郎は謳う
人生って奴が何たるかを
愛情って奴が何たるかを
遠からず近からず
声からす旅がらす
見栄を切ってちょうだい
微笑みのその裏で
血と汗を流すから
生命の息吹感じるんだ
愛さえも手に入る自動販売機さ
屈折した欲望が溢れる街
とことんやってくれ 僕を飲み込んでくれ
でないとこんな歌
明日も作んだろう
夢も希望もありゃしないさ
あっぱれヒットパレード
うわっぱりのオンパレード
憂いの歌は売れない
がっぽり儲けて 死ぬまで生きても
栄光なんて言えない
資本主義にのっとり 心をほっぽり
虚栄の我が日本です
絶え間なく 啀み合ってみても
僕等は五十歩百歩
幸せ示す道標はない
いつの日にか その手で奪い取れ