ブラック・スワン
My First Story
生まれ落ちた時の烙印に
押し潰されかけたまま
この悲しく丸い地球の外に
一人だけ醜い僕が捨てられた
何故 白か黒か選ばされて
夢も愛も決められるの?
「こんな世界で生きる意味なんてないな」って
気付いた途端に滲んだ灰色が
僕の中に溶け込み始めていたんだ
今 ただ壊れかけた翼で
叶わぬ夢を見ながら
あの大海を知らぬまま空を仰いでも
深さまでは計り知れず
なんで今日も同じ様に過ごしてんだろ?
今更 誰かの言葉を聞いて
誰かの為に生きるのに
嫌気が指してバカらしくなってきたんだ
「空も飛べる筈さ」そう言い聞かせては
サギ師の様に僕を騙し続けた
何時までも四角い空だけを
籠の中でダラダラ見上げて
何処までも綺麗な羽さえも
何の価値もなく枯れ果てて
「僕」以外がサカサマの世界で
「僕」のイカサマを見抜いてよ?
本当にまだ生きたいなら
何故 白か黒か選ばされて
夢も愛も決められるの?
「こんな世界で生きる意味なんてないな」って
気付いた途端に滲んだ灰色が
僕の中に溶け込み始めていたんだ