風に乗る船
kobayashi takeshi
涙の後には虹が出る
瞳を閉じていたら頬を伝った
体が少し縮むような
寂しさの井戸に涙が落ちた
あの日の出会いを忘れない
くすぐるようなオーラを放つ
誰かのために生きていること
知らずにいたあなたと会うまで
季節は変わり置き去りみたいな
白い雲に風船が重なった
いまはあなたにありがとう、って
やっといえるかな積もる時間に
いつのまにか新芽が出たら
それに水をやり育てていこう
あの日の別れを忘れない
甘くせつない痛みとともに
あたしがここで生きてた事も
長い時に消えてゆくけど
だけど空には洗いたてみたいな
雨上がりに色の橋が見えたら
涙の後には虹が出る
古そうな台詞も当たったりする
風に乗る船どこまでいこう
明日はまだ見えないけれど
大丈夫かなまだいけるかな
大きな輪をかいて宇宙を
飛んでいけたならあの日のふたりに
多分二度とあえないけれど
あたしの中で生きているから
雨上がりに虹の橋が見えるよ