Romantic
Fukase, Nakajin
魔法が解けてどれくらい
前はどう見えてた? この世界
優しい嘘で包んでよ
春が来るって誰かが
止まない雨は無いとか
明けない夜は無いだとか
逆も然りなんでしょ
いつも同じ
太陽が昇ったように
朝が来たように見えたけど
私たちが自転をしただけなのよね
幸せが何かなんて笑わせないで
それはセロトニンよ
だって生活は幸せで溢れていて
それを感じられるかだけ
春が来るなんて言うから
また期待しちゃったみたい
肌寒いこの春服が
やけに陽気で私みたい
今この瞬間は
一度しかない奇跡だって?
そんな詭弁はいいから
もっと分かり易くして
白馬の王子様なんて
ダサいしキザだわ
それにご立派なのはご両親ね
私 だいぶ末期かも
夏が来るなんて言うけれど
期待なんかしてないわ
背伸びしたこの夏服が
なんでか本当の私みたい
聖なる夜よ ちょっと聞いて
別に多くは求めてないの
もうフィンランドのおじさんでも良いわ
私良い子にしてたよ
冬が来るなんて言うけれど
まだ秋服のままの私
温かい君の冬服が
私 案外チョロいみたい