創始創愛
別に望んだ訳でもないのに生まれついた人間と名のつく個体
鳥の様に空を飛べるでもない 虎のように磨かれた牙もない
少しばかり達者な口を使っては 並んだ嘘も建前で包んで食べた
雑味も苦味も後味の悪さだってさ 笑って飲み込んで流し込むことを覚えた
慣れってやつは怖いもんで「諦め」や「当たり前」が優しさに割り込んで
人類皆兄弟と粧し込んで 顔も知らぬ兄弟の愛情を待ちぼうけ
僕は人間 忌み嫌った物も人間
僕は人間 忌み嫌った物も人間
でも僕が愛した君もまた人間
僕が愛した君が愛した 僕を愛してみるよ
それが君が君を愛する理由になるなら
壮大なテーマの世界平和を君と僕で始めよう
そんな物語の 最初の一人になってよ
生きてりゃさ あんまりキレイなものばっかり
見るわけに行かず目を塞いだり
聞きたくない言葉に耳を塞いだり
もうこうなりますと生きてるのかもわかんない
幸せや歓びが地球ごと包むには
神様もキャパ的にキツいらしくうつむいた
君や僕や顔も知らぬ兄弟の苦しさ
知ってか知らずか周るこの星の美しさ
それでも何億年分の何十年 天文学的確率で君と重なる数年
そんな物を貸し付けてくれた辺り
痛い辛い思いですら利子としては安上がり
何が恩返しかもわからないが
いつか全部返済して ここからバイバイ
するその時まで愛してみたい 君や僕が生きた時代
僕が愛した君が愛した 僕を愛してみるよ
それが君が君を愛する理由になるなら
壮大なテーマの世界平和を君と僕で始めよう
そんな物語の最初の一人になってよ
何度でも愛そう 君の目に写る世界ごと
何度でも愛そう 君と生きた僕から始めよう
何度でも愛そう 君の目に写る世界ごと
何度でも愛そう 君と生きた僕から始めよう