口笛が吹けない
miyazawa kazushi
帰り道を急ぐ君を
振り向かせたいけど
北風にかき消されて
口笛が吹けない
君のために書いた歌が
あとひとつできたら
あふれ出すこの思いを
打ちあけられるだろう
戻れない夏が またひとつ過ぎてく
変わってゆく君が
またひとつ遠ざかる
夕陽が消えてゆく町へ
自転車で行きたい
この町で失くしたもの
とり戻すために
離れて写った 放課後の写真が
今でも2人を 夏色に染めている
夕陽が消えてゆく町へ
自転車で行きたい
この町で失くしたもの
とり戻すために
とり戻す
とり戻すために