Dive
祐穂 岩里
このまま海の底まで息も
つがずに泳いでゆくようだと
あなたを愛しながら私はもがいてた
澄んだ目をした魚や光る
泡が夢のように生きていて
でも水は凍るように冷たく
意識も薄れた
どうしても愛されたい
どうしてもあなたがあなたの
心が欲しいそのためなら
傷ついたってかまわない
つらくても泳ぎきるの
深く暗い海底そこには美しい景色が
きっと待ってるから
砕かれた砂荒れ果てた世界
あなたの愛の真実をこの目で
確かめた瞬間不思議にも
心は晴れてた
はじめて終わったんだ
はじめて自分に向かって嘘をつかず
怖がらずに愛せたことがうれしい
もうだいじょうぶ明るい日が
差しこむ水面目指して
昇ってゆけるよ
次の息求めて二度と振り向かずに