永遠が見える日
Yumi Matsutoya
藍のゆかたで人待ち顔の 私に気づいたなら
泣きそうになるから すぐ手をとって
つれてって 川辺まで
大事な言葉 云おうとしたときに 大輪の光が
あとから あとから はじけ しだれて
歓声に さらわれた
あなたがいて私がいた 夜空の中に
何も云わず誓い合った 儚い夢に
消えないで もう少し この胸に焼きつくまで
照らされてた 横顔とともに
咲いていて いつまでも 祈るように目を閉じたら
その瞬間 永遠を見せて
紺の水面に落ちてゆく花火 こんな哀しいなんて
あなたに会うまで知らなかったの
綺麗だね こわいほど
あなたがいて私がいた 最初の夏へ
いつの日にかどこにいても戻れるように
輝いて もう少し そばにいて 抱きしめて
この世にいる 意味をおしえて
浮かんでいて いつまでも 涙ぐんで目を閉じたら
その瞬間 永遠を見せて
消えないで もう少し この胸に焼きつくまで
一度だけの永遠を見せて