雨の日は
Kana Adachi
ねえ 寂しいから思い出すの
雨上がりの いたずらかな
またね ありもしない言葉に
少し期待してしまった
おいしいって笑う顔も
気まずくてそらす瞳も
テレビに出てる芸人さんとつっこむタイミング競争しちゃう姿も
目の前に光る鮮やかな虹みたいに
消えかけていた思い出が浮かんで
掴もうともせず 見つめるだけ
今日もひとりでに笑った
ねえ 悔しいなってふと思うの
その他大勢の中の一人なんでしょ
今じゃそれくらい誰でも言うよ
て言葉にときめいて
誕生日にくれたものも
初デートに撮った写真も
あなたと私が一番好きなあの曲も全部綺麗に残したままで
消してしまえばもう二度と戻らないって
諦めの悪い私がここにいて
思い描くだけで 変わらない
今日はいつもより会いたいな
今日もひとりでに笑った