レソロジカ
Keina Suda
何を言おうとしたんだっけ
喉に眠っていた言葉
どこか恥ずかしくて 笑顔で繕った
愛の全てを綴ったって
今日の想いをなぞったって
どこか頼りなくて 心は彷徨った
要らない言葉 思い出して
傷に傷を重ねないで
気付けないままならいいのにね
それじゃまた後で 迎えに行くから
どうか あなたの幸せを謳歌して
何度も顔を合わせていく度
別れの形も曖昧に育つのだろう
今夜 素直になって話がしたいな
宙に泳いだ黒い髪が 朝を恐れぬその心が
深く仄暗い場所へ 迷い込みませんように
涙の跡を辿ったって
何か出来る筈もなくて
等しく背負えたらいいのにね
熱病によく似た 美しい眩暈は
どんな光も悪戯に奪っていく
何度も声を交わしていく度
移ろう心を思い知ってしまうのだろう
下らない空言だって笑ってほしいな
まるで恋のように胸の空白も愛しくなる
笑って嘆いて日々は過ぎて 背丈も変わって
いつかさよならを告げる日が来ると分かっている
その日が来るのが怖いんだ
これじゃあ いつまでも
この手を離せない そんな淋しい顔をしないで
それじゃまた後で 迎えに行くから
どうか あなたの幸せを謳歌して
何度も顔を合わせていく度
別れの形も曖昧に育つのだろう
今夜 素直になって話がしたいな
どんな小さな哀楽だって分け合っていこうね