群青の弦
Fumihiko Hara, Chiaki Oka
春夏秋冬
咲く花の色 吹く風の音
美しく織りなした箏の音に
風に流れるヨー 霧の音
静寂に開く 花の香に
心かたむけ 群青の
夜に沁み入る 箏の音は
何を偲びて すすり泣く
凍るその手にヨー 水をかけ
千遍弾きの 荒修行
朝は朝星 夜は夜星
母の温みを 胸に抱き
意地で弾いた なみだ弦
百や二百のヨー 理屈より
ひとつの真実 こころざし
守り通して 天命を生きる
誰に聴かせる 永久の
月に謳うは 春の海