わがまま
正樹 上田
いつもの様に帰ってゆく
ほほえむ顔がつらくなる
ドアの鍵を忘れないで
心の扉は開かないで
ぬくもりだけが残ってる
心の底へ沈んでゆく
思い出まで近すぎる
貴方の事を忘れるには
すべてわかって抱かれた事は
あたしの最初のわがままだから
ひきずる様に"愛してる"なんて
もう言わないで
"愛されたい"と願うより
"愛したい"と思ってた
背中向けた貴方から疲れたなんて
もう終わりだね
あなたはそのまま生きて欲しい
あたしの事はだいじょうぶ
ひざを抱いたあなたの
手がふるえてたのを忘れないわ
涙をみせずに笑ってあげる
あなたの最後のわがままだから
装う様に"別れよう"なんて
もう言わないで
とどかぬ夢を愛したことは
最初で最後のわがままだから
生まれかわって出会う事なんて
もう言わないで
すべてわかって抱かれた事は
あたしの最初のわがままだから
ひきずる様に"愛してる"なんて
もう言わないで
涙をみせずに笑ってあげる
あなたの最後のわがままだから
装う様に"別れよう"なんて
もう言わないで