夜のジプシー
涼 飛鳥
甘い言葉を今宵も投げかける
陽気な朝をあたいとむかえてよ
港の男は荒らくれ気まぐれ男
片手に酒を抱えてあたいをひろう
派手な衣装にこの身をまかせ
夜を渡る女
見知らぬ男の腕の中でも
夢を見れるの
風に流浪う恋のジプシー
胸をはだけた女は夜の蝶
異国の男にはポルカの舞い調べ
そんじょそこいらの
娘らとはちがうから
恋の溜息洩らせばとんだ笑い者
あたいは女仮面をつけて
男をだますの
一夜限りの愛の形でも
生きてゆけるわ
風に流浪う恋のジプシー
派手な衣装にこの身をまかせ
夜を渡る女
見知らぬ男の腕の中でも
夢を見れるの
風に流浪う恋のジプシー