虹の先
Takeshi Kobayashi
私の心は何でできてるのか思い
あの人ならばあまり好きに
なれない自分知った
きっとまた
捉えきれないままでいようとしてた
雨の後には虹が架かり
耳を澄ましてた
陽炎の向こうに誰かが揺れている
季節をはずれた熱さに
忘れてた夢さえ転んでた
心の片隅にある密かな囁きは
私を越えてどこか遠く
さまよい 泳いでいるだろう
陽炎の向こうに 誰かの手が見える
それが誰なのか
本当は知っている
ような気さえしていたんだ
私の心が何を求めてるかを思い
それが一人の喜びでは
ない事を知ったよ
虹の先はやがて
途切れるように消えてく
そして何もかも
ないような青空が残った
宙も一枚の絵の中の
ただの青 青だった